准看護師制度廃止の動き

看護師は大別すると、正看護師と准看護師があります。
正看護師は医療関係の国家資格で、専門の教育を受けて試験に合格するのが取得の条件です。
准看護師は正看護師とは異なり、都道府県が発行する資格です。また、准看護師は専門の養成所で教育を受け、試験に合格することで資格を得ることができます。
必要な最終学歴は、正看護師が高卒、准看護師は中卒なのも大きな違いです。
制度上、准看護師は正看護師の補助という位置付けです。看護の仕事も、必ず医師や正看護師の指導を受けながら行う必要があります。
正看護師は自分の判断で仕事を行うことができるのでスキルを磨きやすく、待遇も准看護師より良いのが普通です。

その一方で実際に従事する仕事の内容は、正看護師と准看護師にさほど違いが無いのも事実です。また、患者の側から見ればどちらも同じ看護師であり、求めるケアも同質と言えるでしょう。
同じ医療の現場で技能や待遇が異なる二種類の看護師がいるのは適切な管理の妨げになると問題視されるようになり、准看護師の制度廃止が検討されています。すべての看護師を正看護師として扱うことで教育システムや人員管理の効率化が期待されていますが、質の高い看護教育を受けられる機関の増設は決して容易ではありません。
また、働き方への意識も人によって異なるので、正看護師としての働き方をどう捉えるかを真摯に考える必要があります。
医療の質を高めるには、制度の改善と携わる人の意識改革が必須です。

なお、今回の記事はこちらのサイトを参照して書いたので、より詳細な内容を知りたい人は見に行ってみるとよいでしょう。