正看護師と准看護師の違い

正看護師と准看護師の大きな違いは、正看護師は厚生労働大臣が認定する国家資格に対し、准看護師は都道府県知事が発行する免許で国家資格ではないということです。また、准看護師は自らの判断では業務は行えず、医師や看護師の指示が必要となるということも挙げられます。
仕事の範囲は看護師と准看護師は同じで、注射や採血、点滴、血圧や脈拍などの測定、手術の補助やカルテの記載などがあります。

准看護師は、中学卒業の最終学歴があれば准看護師養成所や高校の衛生看護科に進学し資格取得を目指せます。それに対し、正看護師は高校卒業資格が必要で、その後に看護大学や看護短大などに進学して資格取得を目指します。
資格取得までに正看護師は3年以上、准看護師は2年が必要です。
准看護師養成所は全日制だけでなく半日制のコースもあるので、仕事をしながら資格取得を目指すこともできるでしょう。准看護師試験は各都道府県で年1回実施されており、試験日がそれぞれ違うため、同じ年に複数回受験することも可能です。

准看護師は、看護専門学校で2年課程を修了して看護師国家試験に合格すれば、正看護師になることができます。
看護専門学校は、全日制と定時制、通信制の3つがあります。全日制と定時制は、中学卒業後に准看護師になった場合は実務経験が3年以上、通信制は実務経験が7年以上必要です。
正看護師は全国に約120万人、准看護師は全国に約35万人います。勤務先は、どちらも病院や診療所、介護施設、学校などとなっています。